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【マンション管理費】マンション清掃の平米単価について

マンション管理・修繕
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【マンション管理費】マンション清掃の平米単価について

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マンションの管理費の大部分を占める清掃費用ですが、

正直どれくらいが適正なのかわからない。

と思います。
また、調べても、

○○平米から○○平米の場合 ○○円から

と、何となくの値しか出てきません。

そこで、今回は、清掃の単価を「建築保全業務積算要領 - 国土交通省」を用いて、
清掃にかかる費用を確認していきたいと思います!

この記事を読んで、清掃費用が適正かを判断できるようになってください!!

マンションの清掃費について

マンションの清掃費は、ほぼ人件費になりますので、

清掃費 = 人件費 × 時間

で計算することができます。

ここで、人件費に関しては、バイト代などなどを考えれば、何となく判断つきますが、
時間に関しては、判断がつきにくいと思います。

そこで、上記の式を
判断がつきやすい情報である清掃面積
を用いて表すことができるように変換していきたいと思います。

計算式の変換は下記の通りで、
人件費と平米あたりの清掃時間の掛け算の値となります。

清掃費 = 人件費 × 時間
    = 人件費 × 平米あたりの清掃時間 × 清掃面積
    = (人件費×平米あたりの清掃時間) × 清掃面積
    = 平米単価 × 清掃面積

平米単価 ⇒ 人件費 × 平米あたりの清掃時間

人件費と平米あたりの単価の求めかた

上記の通り、清掃に対して、平米単価を求めるためには、
人件費と、平米当たりの清掃時間を求める必要があることがわかりました。

そこで、今回利用するのが、
・「令和3年度建築保全業務労務単価について - 国土交通省
・「建築保全業務積算要領 - 国土交通省」と
です、

建築保全業務積算要領 - 国土交通省について

建築保全業務積算要領 - 国土交通省とは、簡単に説明すると、

談合だの、不正だのやいのやいの言われないために、
庁舎などの、公共施設を清掃してもらう時の金額を決めるもの

になります。

具体的には
・「令和3年度建築保全業務労務単価について - 国土交通省」⇒ 人件費
・「建築保全業務積算要領 - 国土交通省」 ⇒ 平米あたりの時間
が記載されています。

建築保全業務積算要領 のデータの見方

建築保全業務積算要領のデータは、
下記のようなデータとなっており、
・清掃場所(玄関、廊下、トイレなど)
・床などの情報(カーペットかそれ以外か)
・作業内容(除塵、水拭きなど)
・清掃周期
・単位(基本は、100平米当たり)
・歩掛り(単位当たりにかかる時間)
が記載してあります。

ここで、歩掛とは、
1日8時間働く想定で、そのうち何割を占めるかを表しています。
例えば歩掛り0.25であれば、8×0.25=2時間かかることがわかります。

また、清掃員にはレベルが決められており、
3年未満の方が清掃員C、3~6年の方が清掃員B、6年以上の人が清掃員Aと分けられており、
各々、日給が定められております。

平米単価

それでは、上記のデータから、さっそく平米単価を計算していきたいと思います。

前提条件は、
・東京の人件費
・清掃員B(3年~6年の中堅社員)の作業
としています。

床の日常清掃の単価

まずは、床清掃の清掃単価です。

エレベータホール以外は、1平米当たりの単価を、
エレベータは1台当たりの単価を記載しています。


・玄関ホール、廊下など、一般的な硬い床は1平米当たり3円程度であることが分かります。
 掃除時間としては、100平米で11分程度かかる計算になっています。
 ファミリーマンションの平均的な間取りが70平米前後ですので、
 その床を10分弱で掃除するイメージですね。
 物がない前提ですので、全然余裕だと思います。

・階段は、平米単価は8円程度となっており、
 廊下などの2.5倍程度の時間がかかる計算になっています。
 1段ずつ掃除を行う必要がありますので、時間がかかりますね。

・事務室などで繊維床のでは少々時間がかかり平米単価が4分となっております。

・そのほか、便所(10円/平米)、食堂(6円/平米)などの床の掃除は時間がかかることになっています。

床以外の日常清掃の単価

次は床以外の清掃です。
玄関ホールでいえば、フロアマットの除塵や、扉を拭く、
廊下で行けば、手すり拭き(目隠し板の掃除)などが該当します。

・玄関ホールは、窓ガラスなどが多く使われていますので、床掃除より単価が高く、
 1平米当たり5.8円となっております。床掃除の約2倍ですね。

・廊下は、手すり拭きなどで1平米当たり2.6円となっております。
 床とほぼ同等の単価になっています。

・階段の手すりは、こちらは1段ずつ清掃する必要がないので、
 廊下と同じ時間となっています。

・その他、高いのは、喫煙スペースや便所です。
 備え付けられているものが多いところ、
 汚れやすいところは単価が高くなっていることが分かります。

清掃費の使用例

ということで、ここまで清掃単価を確認してきましたが、
実際にどのように使用できるか確認していきたいと思います。

下記のようなマンションの1階部分を確認してみましょう。

廊下の面積は、84平米ですので、
・床掃除 84平米 × 2.9円/平米 = 243円
・手すり掃除 84平米 × 2.6円/平米 = 218円 合計461円/回

階段の面積は、8平米とすると
・床掃除 8平米 × 7.9円 = 63円
・手すり掃除 8平米 × 2.6円 = 21円

エレベータは1台当たり 52円+157円

共用部屋70平米は、フローリング前提で、
・床掃除 70×3.1円/平米 = 217円
・ごみ収集 70×1.2円/平米 = 84円

となります。ですので、このフロアを掃除してもらうためには、
1回あたり、1055円かかることになります。

実際には、
・廊下の手すり掃除は毎回やらない。
・エレベータや、共用部屋は全戸数で割る。
・1か月に何回行うか
などなどをして計算してあげることで1戸ごとの清掃費用
を簡単に見積もることができます。

まとめ

今回は、国の出しているデータを用いて、清掃単価を算出してみました!

実際の計算としては、人の人数×(半日作業、1日作業)などで計算されますので、
この単価通りにはいかないと思いますが、
高いのか安いのかの判断材料にはなると思います!

ぜひ、使ってみてください!
ちなみに、下の記事では、「清掃面積」の計算について書いてみましたので、
是非ご覧ください!!

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