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【動画で勉強】板金のレーザー切断の加工費を考える!m当たり何円??

計算機
Michal JarmolukによるPixabayからの画像
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【動画で勉強】板金のレーザー切断の加工費を考える!m当たり何円??

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板金のレーザー切断の加工費って基本的に何円くらいするものだろう?
と調べてみても、
メーカによります。見積してください。という答えばかりでした。

そりゃそうだろ!
最低、〇〇何円~▲▲何円くらい教えてくれてもいいのに。

ということで、
今回は理論的に、板金のレーザー切断の加工費を求めてみたいと思います。

まず、レーザー切断機てどれくらいするものなの??

工作機械って、競争が激しいのか、
調べても調べても、価格がなかなか出てこないんですよね。

そこで、いろいろなサイトをめぐって、見ました。
結果、価格が出ていたのが、
下記5機種くらいになります。

【三菱電機】三菱ファイバー二次元レーザー加工機「ML3015eX-F40」新発売
三菱電機株式会社のプレスリリース(2015年6月15日 15時11分)【三菱電機】三菱ファイバー二次元レーザー加工機「ML3015eX-F40」新発売
【三菱電機】炭酸ガス二次元レーザー加工機「ML3015SR-32XP」新発売
三菱電機株式会社のプレスリリース(2015年7月23日 10時23分)【三菱電機】炭酸ガス二次元レーザー加工機「ML3015SR-32XP」新発売

・ファイバーレーザー4KWで1.57億円
・CO2レーザー 2.7KWで9050万円
・ファイバーレーザー2KWで1.1億円
・ファイバーレーザー4KWで1.69億円
・DDLレーザー4KWで1.04億円

イメージ2kwで1億円、4KWで1.5億円弱といったイメージでしょうか。
定価ががこれなので、実際はもっと安くなるものなのでしょう。

ひとまず1.4億円として話を進めていきます。

年間の稼働日数、実労働時間を考える。

年間の稼働日数は365日/7×5に祝日を20日として、
240日前後になるかなと。

また、1勤とすると、8時間の勤務。
アイドルタイムがどうしてもあるので、それを10%。

稼働率はとりあえず90%で計算してみます。

これらの計算より、1年間の実稼働時間は

240×8×(1-10%)×90%=1562時間/年

ということになります。

レーザー加工機を10年間で償却すると考えて、

1.4億円/10年/1562時間=9861円/時 2.74円/秒

と設備代として1秒3円計上しないといけないことが分かります。

切断速度と電気代・ガス代

実際の切断速度や電気代・ガス代も明確なものはなかったのですが、
下記カタログにCO2レーザーとファイバーレーザーの比較結果が乗っていたので、
これを参考にさせてもらいました。

商品情報 - 株式会社アマダ

ざっと、左下の図より部品の切断長を計算したところ、
52,500mm前後。
それをCO2レーザー4KWでは33分27秒で切れるので、
切断速度は、

52500/2007秒=26mm/秒

となります。1秒当たりのマシン償却費は、2.74円/秒だったので、

2.74円/秒 ÷ 26秒 ≒ 0.1054円/mm

となります。

また、1シート当たりの加工コスト(電気代等)は、
958円となっていますので、

958円/52,500mm=0.0182円/mm

上記2つを足して、

0.1054円/mm+0.0182 円/mm =0.1236円/mm

ということになります。

人工費

次に人件費を考えてみましょう。

年収を500万円とすると、実年間稼働を用いて、

5*1000*1000 / 1562時間=3201円/時間≒1円/秒になります。

人間がする作業

また、人間がする作業は下記の動画の通り、
出来上がった部品を取り出す時間が必要です。

取り出す際は、1つ1つとりだす必要がありますので、時間がかかります。
下記動画を参考に今回は1個5秒くらいにしておきます。

人間の費用

ということで1個当たり5秒なので、
個当たり

5秒/個 × 1円/秒 = 5円/個

の人件費が必要なことが分かります。

これらの結果から100mm×100mmの鉄板を切り出してみる。

これらの結果から100mm×100mmの鉄板を切り出してみます。
100mm×100mmの切断長は、400mmですので、

加工時間は 400mm / 26mm/秒=15.4秒 かかり、

加工費は 400mm × 0.1236円/mm ≒50円

となります。

また、人が行う作業は5円/個でしたので、
55円で切断作業ができることになります。

ここに、固定費などなどで20%、利益で10%とるとすると、

55円/(1-30%)≒80円 あたりが妥当でしょうか?

結果として、1mm当たりの単価としては、

80円/400mm=0.2円/mm

となるようです。
実際は、切断15秒、取り出し5秒と作業員が暇している時間が多すぎるので、
作業員一人で3台持ちして、回していくと行くともっと単価が下がります。

固定費もきちんと考えて計算したバージョン

下記に、固定費もきちんと考えて計算した、
計算機を作りましたので、条件を入れ替えて計算してみてください。

まとめ

レーザーの加工費について、理論的に計算してきました。
カタログ値などを用いてどうにか計算したところ、

加工費=切断長(mm)×0.12円+5円
で計算できる。

ことが分かりました。売価にするには、固定費と利益をどう考えるか?
が必要となってきますが、法外な値段をとられそうになったら、これくらいで出来るということを念頭に置いて交渉してもらえたらどうかと思います。

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