扶養控除計算機!106万?130万?150万?いくらがお得?
配偶者が働くときに、
「不要の範囲内」とか、「106万円」以内とか、言われますが、
結局働き過ぎると、何がどのように増え、損するのかわからない。。。
ということで、今回はそれをまとめてみました!
わかりやすいように配偶者=「サラリーマンの夫を持つパートをしている妻」
という設定で記載させていただきます。
結論から。130万円はこえるな。
まず、結論から言ってしまいますね。
詳細はこれから説明していきますが、
この2点が最も重要になります。
扶養控除の分岐点が変わるタイミングの「①年収と⑤実収入の関係」
は下記の通りとなっており、
②社会保険料の控除が受けられるか否かが肝になっていることが分かります。
≪従業員500人以下の場合≫
①年収 | ②社会保険料 | ③夫の所得控除 | ④自分の税金 | ⑤実収入 (①ー②~④) |
129.0 | 0.0 | -3.8 | 6.4 | 126.4 |
130.0 | 19.5 | -3.8 | 6.5 | 107.8 |
149.0 | 22.4 | -3.8 | 8.4 | 122.1 |
150.0 | 22.5 | 0.0 | 8.5 | 119.0 |
≪従業員501人以上の場合≫
①年収 | ②社会保険料 | ③夫の所得控除 | ④自分の税金 | ⑤実収入 (①ー③~④) |
105.0 | 0.0 | -3.8 | 4.0 | 104.8 |
106.0 | 15.9 | -3.8 | 4.1 | 89.8 |
149.0 | 22.4 | -3.8 | 8.4 | 122.1 |
150.0 | 22.5 | 0.0 | 8.5 | 119.0 |
それでは一つずつ説明していきます。
社会保険(年金・健康保険)
まず、社会保険の扶養についてです。
社会保険とは 「年金」「健康保険」 のことをさしています。
この2つに関しては、サラリーマンの妻である場合、
「106万円 or 130万円」以下であれば払う必要がありません。
106万円か130万円かの判定は、下記5項目になります。
1) 週20時間以上
2) 月額賃金8.8万円以上(年収106万円以上)
3) 勤務期間1年以上見込み
4) 学生は適用除外
5) 従業員501人以上の企業
(2017年4月より 労使の合意があれば501人以下でも加入可能)
上記5項目にすべて当てはまった場合、106万円がボーダーに、
それ以外の場合は130万円がボーダーになります。
社会保険料の額は大きく、約15%ほど払う必要がありますので、
≪106万円ボーダーの人≫
105万 → 0万円
106万 → 15.9万円
≪130万円ボーダーの人≫
129万 → 0万円
130万 → 19.5万円
と大きく差が出てしまいます。
非常に大きな分岐点になることが分かります。
夫の税金からひかれる税金=配偶者控除
次に、夫の税金計算の時に「配偶者控除・配偶者特別控除」を受けられるか否かについてです。
配偶者控除・配偶者特別控除は最大38万円受けることができます。
これは、配偶者の給料が150万円以下の時となります。
※夫の収入が1220万円をこえていない場合のみ。
ということは、150万円をこえると、夫の税金が38万円も変わるの??
と思われるかもしれませんが、
所得税の金額は下記の計算で計算されます。
所得税 = {所得金額 - 所得控除額} × 10% - 税額控除
配偶者控除・配偶者特別控除に関しては、
所得税控除の中の1つの項目なので、
150万円を超えても、38万円×10%=3.8万円の所得税が増えるだけです。
自分の税金
また、働いたからには自分の所得税を払う必要がありますので、計算していきます。
所得税は先ほどの式で
所得税 = {所得金額 - 所得控除額} × 10% - 税額控除
でした。
ここで、所得金額=収入ではなく、161.9万円以内の場合、
所得金額=収入-65万円
という式が適用されます。
ですので、収入が100万円の場合、所得税は
所得税 = {100万円ー65万}×10% =3.5万円
となります。
いずれにしても、働いた分以上に一気に引かれることはありませんので、
気にしなくても大丈夫だと思います。
まとめ
今まで計算してきた結果をグラフにまとめてみました。
・社会保険料を払うところでぐっとさがります。
下がったところから、20万円分ぐらいは
タダ働きさせられているようなもんですね、、、
・150万円のかべはこれを見るとほんのちょっとの差に見えます。
ぎりぎりになったら少し控えた方がいいかもしれませんが、
そこまで考える必要はないでしょう。
この結果から、
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