みそ汁で内臓脂肪を減らせ!腸内フローラ【ブラウティアコッコイデス】
完全無菌状態のマウスを作ることができるようになったことにより、
腸内細菌(フローラ)の研究が進んできておりますが、
ビッグデータを用いた解析でも、
腸内フローラと体の関係の解明が進んでいるようです。
今回はその中で興味深い論文が発表されましたので、
ご紹介していきたいと思います。
内臓脂肪面積とブラウティア(Blautia)菌の関係
論文は内臓脂肪と腸内細菌の関係についての研究です。
概要を説明します。
腸内フローラの中でも、
痩せ菌(ファーミキューテス門とバクテロイデス門)を増やすことによって、
太りにくい体を作ることができるといわれてきました。
ですが、岩木健康増進プロジェクト健診データ(20~76才男女、n=1001)
を用いて、BMIと内臓脂肪と、痩せ菌の相関関係を確認してみたところ、
下記に表す通り、特に「性別」によって、異なる結果となっておりました。
そこで、門より区別が細かい属で分析をし直したところ、
「男女問わず」内臓脂肪とブラウティア菌に相関関係があることがわかったのです。
男性で見ると
・存在比率が7.5%付近の人で内臓脂肪100cm以内、
・6.5%付近だと内臓脂肪が100cm以上
と閾値をもったような結果となっています。
それに対して、女性の場合は、存在比率に比例して内臓脂肪が少なくなっているようです。
ブラウティア(Blautia)菌 とは?
ブラウティア菌とは、上記の対象者の全腸内細菌の3~11%程度を占める
腸内に多く存在する細菌となっております。
上記の論文では、
ブラウティア菌が減ると、内臓脂肪が増えるのか、
内臓脂肪が増えると、ブラウティア菌が減るのか、
どちらが先かわかっていませんが、
食物繊維をエサにして、
肥満を解消するはたらきがある酪酸や酢酸をつくり出すことも知られています。
かなり多くの割合を示す菌となっていますので、
体に働きかける割合が大きい気がしますね。
ブラウティア(Blautia)菌を増やすには?
それでは、ブラウティア菌を増やすには?を確認していきたいと思います。
ブラウティア菌は正式には「ブラウティア・コッコイデス菌」といい、
下記の通り、佐賀大学の北垣教授により、
【グルコシルセラミド】と呼ばれる成分によって、増えることが確認されています。
佐賀大学農学部生物環境科学科の北垣浩志教授らの研究グループは、麹菌に含まれるグルコシルセラミドという成分が「ブラウティア・コッコイデス菌」という腸内善玉菌を増やすことを2016年に世界で初めて報告した。
https://shindofuji-nippon.com/ventures/609/
そして、この【グルコシルセラミド】を含む食品として有名なのが、
「麹」
となります。
麹は日本酒、味噌、食酢、漬物、醤油、焼酎、泡盛など、
発酵食品を製造する時に使用されており、それらの食品に多く含まれます。
よって、これらの「昔ながらの日本食」をとることによって、
【グルコシルセラミド】を摂取し
↓
【ブラウティア菌】を増やし、
↓
【内臓脂肪】を減らすことができる。
ということになります。
https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9704/9704_tokushu_3.pdf
まとめ
今回の記事では
ということがわかりました。
確かに、日本人や東南アジアの人は、外国人に対して肥満率は少ない気がします。
栄養が少ないわけではなく、麹など発酵食品の影響なのかもしれません!
ダイエット関連のまとめ記事はこちらを参考にしてみてください!
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