住宅ローンあり世帯、~34歳以下の年間平均貯金額は「201万円」!
平均の貯金額などなどを検索しても、下記の通り、
・30~39歳、40歳~49歳と幅が広すぎたり、
・住宅ローンがあるかないかなどのステータスがわからない
ことで、結局自分の平均値がわからず、見比べられないことがあるかと思います。
りそな銀行
年代 平均貯蓄額 平均借入額 29歳以下 154万8,000円 263万4,000円 30~39歳 403万6,000円 865万7,000円 40~49歳 652万円 862万1,000円 50~59歳 1,049万6,000円 581万6,000円
そこで今回は、
・34歳以下で
・住宅ローンを払っている人
のデータを「家計調査(住宅ローン返済世帯-世帯主の年齢階級別)」から読み解き、
まとめましたので、
平均の貯蓄額と、支出の内容について確認し、
自分の家計の点検にお使いいただければと思います!!
※年齢は少し幅広いです。。申し訳ございません。。
前提条件を確認
まず、前提条件を説明していきます。
使用したデータは、
・「家計調査(住宅ローン返済世帯-世帯主の年齢階級別)」の2020年のデータ
で、34歳以下の平均値を用いています。
世帯構成は、3.7人家族、働いている人は1.6人、18歳以下の子供が1.6人
となっています。
ざっくり、4人家族のデータと考えていただければと思います。
収入と支出、貯金額を円グラフを用いて確認
では、さっそく、収入と支出を円グラフを用いて説明していきたいと思います。
収入
まずは、収入です。
収入は、
・トータルで年収716万円
・手取りは、603万円となっております。
内訳は、
・世帯主の収入が「493万円(内ボーナス98万円)」
・配偶者の収入が、「120万円」
・その他「102万円」
です。
臨時収入が多いことより、親からの支援などが多い世代なのかと思います。
34歳以下で、年収493万円なので、平均より少し多い世帯になりますね。
税金で約16%とられて、実際の手取りは600万円程度になっています。
支出と貯金額
次は支出と貯金額です。
下記グラフは、毎月の支出と、貯金額を表しています。
(※ボーナスの分はすべて貯金に回す計算としています。ご了承ください)
ザックリと区分すると、
・貯金額 34% 16.7万円/月 201万円/年
・住宅ローン 16% 8.2万円/月 98万円/年
・その他支出 50% 25.4万円/月 305万円/年
となっております。
思った以上に貯金額の割合が多いと感じたのではないでしょうか?
それでは、中身の詳細について確認していきます。
貯金額について
まずは気になる貯金額です。
貯金額は、
・毎月10万円程度の貯金(年間124万円)
+ボーナスで(77万円)
=合計 201万円(手取りの34%)
の貯金を行っていることがわかりました。
配偶者の収入が月10万円程度なので、世帯主の毎月の収入と支出がトントンで、
配偶者の給料を毎月貯金に回し、ボーナスの分は丸ごと貯金しているイメージになります。
住宅ローンについて
住宅ローンは、
・住宅ローン 16% 8.2万円/月 98万円/年
となっております
25%相当が妥当といわれておりますが、
・毎月の収入ベースで 20%程度 (98÷(手取り603-ボーナス98))
・ボーナスも含めると 16%程度 (98÷(手取り603))
と25%大きく下回っていることがわかります。
また、支出の内、住宅関係1.1万円を含めても、
・住宅ローン+住宅関係 18% 9.3万円/月 111万円/年
で、
・毎月の収入ベースで 22%程度 (98÷(手取り603-ボーナス98))
・ボーナスも含めると 18%程度 (98÷(手取り603))
と、月の手取りベースでも、25%を下回ります。
25%程度であれば家計として破綻はしませんが、
将来も見据えると、実際には20%程度で抑えておいたほうがいい感じですね。
また、これから住宅ローン減税を受けることになりますので、
実際支払う割合はかなり低いことになります。
毎月の支出について
最後に毎月の支出です(車の購入費は含んでおりません)。
※先ほどの円グラフを再度表示しています。
住宅ローンなどを除いて、毎月25.4万円/月の支出となっております。
結構多い気がしますね。
・一番多いのが、食費で6.8万円(世帯人員3.7人)
・次に多いのが、車関係で、3.3万円
・次に多いのが、光熱費関係1.9万円 小計12万円
となっております。
その他、日用品が1.4万円、通信費用が1.4万円、
まだ子供が小さいこともあり、教育費は、0.6万円/月相当となっております。
小遣いとしては(教養娯楽、諸雑費、小遣い)5.4万円程度となっていますので、
大人1人当たり2.7万円となっており、そこまで窮屈な暮らしをしているわけではなさそうですね。
ただし、旅行代などは別途計上されておりませんので、
お小遣いなどから捻出していく形になるかと思います。
同様の暮らしをしていった場合
同様の暮らしをしていった場合、
・毎年の収支(200万×30年) ⇒ 6000万円の貯金
・車 (5台×300万) ⇒ ▲1500万円
・学費(私立理系4年2人) ⇒ ▲500万円×2
・大学仕送り(5万/月) ⇒ ▲240万×2
合計 6000-1500-1000-500=3000万円+α(年収アップ、退職金等)-β(塾などの教育費等)
と、老後資金2000万円は、順調にたまりそうです。
データ表
下記に詳細のデータ表を張っておきます。
ぜひ自分のデータと見比べてみてください!!
年齢 | ~34歳 | |||
世帯人員 | 3.7 | |||
有業人員 | 1.6 | |||
18歳未満人員 | 1.6 | |||
項目 | 月額 | 年額 | 手取り割合 | |
定期収入 | 32.9 万円 | 395 万円 | 65% | |
臨時収入・賞与 | 8.2 万円 | 98 万円 | 16% | |
世帯主の配偶者の収入 | 10.0 万円 | 120 万円 | 20% | |
公的年金給付 | 0.0 万円 | 1 万円 | 0% | |
他の社会保障給付 | 2.9 万円 | 35 万円 | 6% | |
特別収入 | 4.8 万円 | 57 万円 | 9% | |
その他 | 0.8 万円 | 9 万円 | 2% | |
収入 | 59.6 万円 | 715 万円 | 119% | |
直接税 | 3.4 万円 | 41 万円 | 7% | |
社会保険料 | 5.9 万円 | 71 万円 | 12% | |
税金等 | 9.4 万円 | 113 万円 | 19% | |
手取り | 50.2 万円 | 603 万円 | 100% | |
食料 | 6.8 万円 | 81 万円 | 13% | |
住居 | 1.1 万円 | 14 万円 | 2% | |
光熱・水道 | 1.9 万円 | 23 万円 | 4% | |
家具・家事用品 | 1.4 万円 | 16 万円 | 3% | |
被服及び履物 | 1.0 万円 | 12 万円 | 2% | |
保健医療 | 1.2 万円 | 15 万円 | 2% | |
交通 | 0.2 万円 | 3 万円 | 0% | |
自動車等関係費 | 3.3 万円 | 39 万円 | 7% | |
通信 | 1.4 万円 | 16 万円 | 3% | |
教育 | 0.6 万円 | 7 万円 | 1% | |
教養娯楽 | 2.5 万円 | 30 万円 | 5% | |
諸雑費 | 2.3 万円 | 28 万円 | 5% | |
こづかい(使途不明) | 0.6 万円 | 8 万円 | 1% | |
交際費 | 0.9 万円 | 11 万円 | 2% | |
仕送り金 | 0.0 万円 | 0 万円 | 0% | |
土地家屋借金純減 | 8.2 万円 | 98 万円 | 16% | |
貯金(ボーナス分) | 6.4 万円 | 77 万円 | 13% | |
貯金(毎月) | 10.3 万円 | 124 万円 | 21% | |
支出 | 50.2 万円 | 603 万円 | 100% |
まとめ
30歳~39歳での平均の貯蓄額は400万円前後となっておりますが、
「家計調査(住宅ローン返済世帯-世帯主の年齢階級別)」で得られたデータでは、毎年200万円程度の貯蓄額となっていることがわかりました。
・「家計調査」できちんと収入と支出を管理した人
ですので、実平均よりも良いデータになっている可能性は大いにありますが、
全世帯平均を求めるより、自分と似た世帯のデータと照らし合わせて、
是非、家計の見直しを行ってみてください!!
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