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若者の車離れは時計のせい?本当のニーズを知ろう!~商品企画を考える

原価企画・原価計算
Melk HagelslagによるPixabayからの画像
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若者の車離れは時計のせい?~商品企画を考える

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若者の車離れが進んでいるという報道がたびたびなされておりますが、
ではそのお金が何に流れていっていると思いますか?
電車でしょうか、自転車でしょうか、バイクでしょうか、レンタカーでしょうか?

実はマーケティングの世界では、そのような移動手段ではなく時計
にシェアを奪われているといわれています。
風が吹けば桶屋が儲かるではありませんが、まことしやかに信じがたいことだと思います。
が、消費者の心理を一つ一つ考えていくことで、実はその意味が分かってくるのです。

なぜ車を買うのか?を考える。

では、「なぜ、車を買うのか?」を考えていきましょう。
車を買う理由は、
①ないとどこにも行けない。暮らしていけない。
②どこにでも移動出来て便利だから。
③子供を乗せての移動には便利だから。
④かっこいいから。
⑤いい車は持てるから。
などなどいろいろな理由があると思いますが、
大きく分けて、①~③のような「移動手段としての車」、
④~⑤のような「ステータスとしての車」に大別されると思います。

田舎に暮らしている方はお分かりかと思いますが、
田舎の場合一家に一台ないと暮らしていけないですので、
「移動手段として」、車は必須になってきます。

若者の「クルマ離れ」は、田舎では起きていない?:米調査結果
米国ではミレニアル世代の「クルマ離れ」が叫ばれているが、それは都市での話。田舎に住む若者と都市部に住む若者の間では、交通機関に対する意識にギャップがあることが、地方の4州を対象とした調査で明らかになった。

では、若者の車離れというのはどこで起こっているのか、それは都会の人たちになります。
そして都会の人たちは、「主にステータスとして車を利用」します。
このように同じ車でも、持つ目的が違ってくるのです。

では、車と時計をステータスという意味で比べていく。

では、車と時計をステータスという意味で比べていきましょう。

① お披露目できる場所
車 どこかに出かけるとき。 < 時計 いつでも身に着けられて見せることができる。
② 価格
もともと300万+維持費毎月3万+保険料+… < 1度200万円払ったらそれだけ。
③ 資産価値になる
中古で売れなくなっていく < 資産価値になる。

どうでしょうか?このように、ステータスという観点で行くと、
車が勝てる要素は非常に少なくなってきます。
いきなりデートということも少ないでしょうし、
車で出かけるときにカーシェアの車を使っていても、
何の違和感もない時代になってきましたしね。

では次に「牛丼屋」の例を見てみる。

「早い!安い!旨い!」の吉野家

牛丼屋の吉野家の例を見ていきましょう。
まず、吉野家のスローガンを思い出してみましょう
「早い!安い!旨い!」というスローガンで一世を風靡したのを覚えていますでしょうか?
これが時代の流れにぴたっとはまり、急激に牛丼屋が成長していきました。

が、その流れも落ち着いて悪いニュースばかりになってきました。
では、牛丼屋はなににとられていったのでしょうか?

今回の場合、最初からスローガンがあり、お客様のニーズもその通りであったので、
目的自体は非常に分かりやすいと思います。

では、今それが実現できるところを考える。

では、そのニーズが実現できるところはどこか…
それが「コンビニ」になります。
・早いに関しては、遜色ないと思います。
・安いに関しては若干高めではあるかもしれませんがそこまで有意な差はないと思います。
・旨いに関しては、特に昨今コンビニは非常に豊富でおいしいお弁当をそろえるようになりました。
結果として、人とのつながりなどもめんどくさい、家でぐったり食べられるなどなどの効果も相まって、
コンビニに人が流れてしまっていった。ということになります。

商品企画をするときには、本当の理由を知る必要がある。

ということで、車と牛丼屋の例から商品企画を考えてきましたが、
なぜその商品が必要なのか?を深堀する必要があることが分かったと思います。
この点が分かっていないとニーズのない方に方向に進んでしまう可能性もありますし、
逆にニーズを作り出す発想も出ないことになってしまいます。
結論として

・なぜその商品を買ってくれているのかを深堀し、ニーズをきちんとつかむ。
・そのニーズを満たす商品つくりを心掛ける。
・時代の流れでニーズも変わってくるため、
 新しいニーズを発掘しないことにはずっと売れ続けることはない。
人間の「どんな欲」をかきたてるのかが勝負!!

ということになります。100円の時計もあります。カローラでもいいのです。レトルトのご飯もあります。
でも、なぜかそれがほしくなってしまう。そこに商品企画があると思います。

出してみないとわからない時代になってきましたが、こんな時代になってほしいという気持ちも込めて、お客さんが幸せになれる商品を発掘していきたいですね!

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