期間電気代と実際の電気代について
エアコンのカタログや、店頭に記載されている
期間電気代
ですが、この表示から、
高級機は安価機に対して1年間で1万円以上電気代がお得になりますよ!
と、高級機をお勧めされることがよくあります。しかし、
この計算を安易に信じていいのか…
という疑問がわいてきましたので、
期間電気代と我が家の実際の電気代を比べてみました!!
ぜひこの記事を読んで、「期間電気代」をより深く理解し、期間電気代に騙されずいいエアコン選びをの参考にしてください!!
まずは、我が家のエアコン代による電気代を確認
我が家のスペックは、
・築20年の賃貸のマンション
・南向き
・大阪
・古いマンションなので、窓は1重で、かなり隙間風が入る
・エアコンは1台で、リビングダイニング14畳
・設置しているエアコンは、RCS-C405でAPF4.9、
・期間電気代41,688円
となっています。
稼働時間としては、
・2019年度が共働きでしたので、朝と夜のみ
・2020年度は妻が育休のため、寝るとき以外常時稼働
となっております。
上記の使用条件で使用した電気代の推移は下記グラフ、表の通りで、
・2019年度の年間電気代 76,715円
・2020年度の年間電気代 84,708円
という結果になっていることがわかりました!
請求年月 (西暦/月) | 使用 日数 | 使用量 (kWh) | 平均使用量 (kWh/日) | 請求金額 (円) | 請求年月 (西暦/月) | 使用 日数 | 使用量 (kWh) | 平均使用量 (kWh/日) | 請求金額 (円) |
2021/3/1(仮) | 29 | 209 | 7.2 | 5,163 | 2020/3/1 | 29 | 209 | 7.2 | 5,163 |
2021/2/1 | 28 | 285 | 10.2 | 6,767 | 2020/2/1 | 28 | 215 | 7.7 | 5,330 |
2021/1/1 | 35 | 481 | 13.7 | 12,412 | 2020/1/1 | 35 | 329 | 9.4 | 8,541 |
2020/12/1 | 28 | 248 | 8.9 | 5,869 | 2019/12/1 | 28 | 235 | 8.4 | 5,900 |
2020/11/1 | 32 | 249 | 7.8 | 5,977 | 2019/11/1 | 33 | 240 | 7.3 | 6,048 |
2020/10/1 | 30 | 247 | 8.2 | 6,019 | 2019/10/1 | 29 | 239 | 8.2 | 5,929 |
2020/9/1 | 28 | 359 | 12.8 | 9,299 | 2019/9/1 | 29 | 279 | 9.6 | 7,036 |
2020/8/1 | 35 | 428 | 12.2 | 11,481 | 2019/8/1 | 33 | 349 | 10.6 | 9,162 |
2020/7/1 | 29 | 291 | 10 | 7,353 | 2019/7/1 | 29 | 250 | 8.6 | 6,348 |
2020/6/1 | 29 | 203 | 7 | 4,995 | 2019/6/1 | 29 | 202 | 7 | 5,066 |
2020/5/1 | 33 | 193 | 5.8 | 4,728 | 2019/5/1 | 34 | 239 | 7 | 6,106 |
2020/4/1 | 29 | 190 | 6.6 | 4,645 | 2019/4/1 | 29 | 238 | 8.2 | 6,086 |
上記グラフから読み解くと、
・4,5,6月、10,11,12月はほぼ横ばいで、エアコンを使っていない。
・7,8,9月が冷房を使うため高め。
・1,2月が暖房を使うため夏よりさらに高い(温度差がでかいのでよく使う。)
状態です。
ここからエアコンによって上がった電気代を確認するために、
エアコンを使わない時期の平均値(4,5,6,10,11,12)を求めると、5500円
この分を先ほどの年間電気代から引くと、
・2019年度実績 76,715円 - 5,500×12 = 10,715円
・2020年度実績 84,708円 - 5,500×12 = 18,708円
が、エアコンによる電気代になります。
よって、朝と夜だけの場合
・14畳で1年間で1万円
日中ずっとの場合
・14畳で1年間で1.8万円
となりました。
カタログ値の期間電気代が「41,688円」でしたので、
・朝と夜だけ → 23%
・寝るとき以外 → 40%
しかかからなかったことになります。
上記種だとどうなるか?
もしこれが、同じメーカーの最上位機種の大清快 RAS-G406DRHだった場合、
期間電気代が、30,051円ですので、単純に比例計算をすると、
朝と夜だけの場合
・14畳で1年間で1万円 → 0.7円(▲3,000円)
日中ずっとの場合
・14畳で1年間で1.8万円 → 1.3万円(▲5,000円)
となります。
本体価格は、
・下位機種 → 7万円
・上記機種 → 12.5万円
と、値差が5.5万円となりますので、
朝と夜だけの場合 → 5.5÷0.3=18年
日中つけっぱの場合 → 5.5÷0.5=11年
でやっと元が取れる計算になります。
結構かかることになりますね。。。。
なぜこのような結果になるか?
なぜこのような結果になるかですが、それは、測定基準が、
「1965年(50年以上前)の木造平屋建ての住宅がモデルに定められている」
からです。
使用時間としても、6時~24時で結構長い時間になります。
こんなのと比べたら、そりゃ、築20年のマンションといえど、、
勝ちますよね。。
もっと断熱性が優れると…
では、もっと断熱性が優れた場合を見ていきます。
現在建てられているマンションはほぼ「断熱等性能評価4等級」を取得しています。
これは、先ほどの
1965年(50年以上前)の木造平屋建ての住宅がモデルに対して、
ざっと7倍程度の断熱性があります。
これは、南向きの住戸であれば、冬は日の入りと、人の体温で、
エアコンが要らない状態になるかと思います。
その前提で、計算をすると、期間電気代は単純計算1/5程度にはなるかと思います。
よって、
・下位機種 期間電力4.2万円 × 1/5 = 0.84万円
・下位機種 期間電力3.0万円 × 1/5 = 0.6万円
1年間で0.24万円の差
しか生まない計算になります。
5万円の値差があった場合、20年以上かかることになりますね。。
まとめ
以上の通り、期間電気代についてまとめてきましたが、
にしても、エアコン代が毎年1万円(共働きの時)しかかかっていなかったことに驚きました。笑
是非この記事を参考に、自分の家に合ったエアコンを選んでみてくださいね!!
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