一括投資、ドルコスト平均法どっちがいいの?全世界投資のデータを用いて確認してみた!
積み立て投資、投資信託などなどを検索すると、
ドルコスト平均法の積み立てがいいといわれておりますが、
実際のところどうなのか、全世界株式の指標であるACWIのデータを使用して、
検証していきたいと思います。
使用するデータ
使用するデータは全世界株式の85%を網羅する、ACWIのデータです。
まず、その推移をグラフにしておりますので確認してみてください。
青色の線が、ACWIの推移、黄色の線が、年利の変動となっております。
1987年を基準(=1)としておりますので、
2019年3月現在5.085と、32年で5倍に膨れ上がっていることになります。
これは、単純計算年利5.2%相当となります。
しかし、黄色の線を見てもらえるとわかる通り、利率は安定しておらず、
世界的な不況に陥らない限り10%以上の利率で上昇していっていますが、
リーマンショックなどの世界恐慌が起きると一気に株価が下落していることが分かります。
ここ30年を見ると、最低▲49%~最高64%まで乱高下しているようです。
一括投資とドルコスト平均法の比較
では、ドルコスト平均法と、一括投資の比較を
条件は下記の通り設定しました。
それではデータを見ていきたいと思います。
3年の場合(投資総額180万円)
3年の場合を確認していきます。
2002年~2004年,2009年~2011年に受け取りであった時を除き、
一括投資の方がリターンが大きい結果となりました。
この時期のACWIのデータを見るとV時の谷になっている時となっており、
下落↘からの好転↗を挟んだ場合、ドルコスト平均法が生きてくることが分かります。
5年の場合(投資総額300万円)
次に5年間、300万円投資した場合のデータを確認していきます。
先ほどと同様に、下落↘からの好転↗を挟んだ場合、
ドルコスト平均法の方がいい結果となっております。
10年の場合(投資総額600万円)
それでは10年間の場合を見ていきます。
600万円一括投資というのは精神的にも結構しんどいですが、結果は、下記の通りとなっており、
10年間の長期投資であった場合、
リーマンショックの一番悪い時前後に
お金を引き出した場合は負けることになりますが、
ほぼドルコスト平均法に負けることはない結果となりました!
10年以上投資をする場合は一括でした方がいい結果が得られそうです。
しかし、1999年ごろまでは、常に上り調子であったため、高いリターンが得られていましたが、
最近では10年間投資をすると、一回は不況に当たってしまい、
昔ほどリターンが少ない結果となっております。
20年の場合(投資総額1200万円)
1200万円一括投資は手が震えますが、、、結果は下記の通りとなりました。
全領域でドルコスト平均法より、一括で買った方がよい結果となっております。
最盛期の時(2007年受け取り)は一括投資し場合1200万が4700万円(3.9倍)になっていますが、
ドルコスト平均法の積み上げでは、2592万(2.2倍)程度にしかなっておりません。
しかし、最近の結果を見ると一括とドルコスト平均法の差が少なくなってきております。
これは、上がって下がってを2回繰り返しており、
長い目で見て、ドルコスト平均法の利点である下落↘からの好転↗になっていることが分かります。
30年の場合(投資総額1800万円)
1987年からのデータなので、30年間立ったデータが、
16カ月しかデータがありません。
ですので、信ぴょう性は少し低いかもしれませんのでご注意ください。
この場合の差は歴然で、一括投資の方が歴然にいい結果となりました。
しかし、16カ月の間で、いつ投資し、投資を終えるかで、
最小6540万~最大9024万と約2500万円の差を産むと考えると、
一括のこわさがうかがえます。
それに対して、4000万前後となっており安定して資産を伸ばせていることが分かります。
結論
全世界株式の動向を見ることができるACWIを用いて、
ドルコスト平均法と積み立て投資の場合のリターンを見てみましたが、
ドルコスト平均法の本当のメリットは違うところにあると感じていますので、
その説明をしていきたいと思います。
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