FXで長期投資!対アメリカドルで考察!
短期投資で負け続けてきた僕は、
・30年後を見越して投資しよう。
をテーマに主に全世界向けの投資信託を用いて投資を行っていますが、
・これから日本が超高齢化社会を迎え、長期的に衰退して円安になるかも?
・為替の金利差を用いると儲かるかも?
しれないということで、高レバレッジのFXで長期投資を行った場合、どのような結果になるのか、考察していきたいと思います。
FXとは何か?
FXとは何かというところをまず、軽く触れたいと思います。
FXとは為替差を用いた取引方法で、株と同様に為替を売買し
①安く買って高く売る!
(100円/ドルで買って、110円/ドルで売れば、1ドル10円の利益)
ことで、儲けることができます。
また、株の配当と同様に、
②金利差を用いて定期的に利益(スワップポイント)を出すことができる!
(1万ドルの取引で1日40円強の利益になります。)
取引になります。
また、FXでは一般的に信用取引がされており、
個人の取引では25倍までのレバレッジが許されています。
長期投資を考える。
あくまで長期投資を考えていますので、
②金利差を用いた定期的な利益
について注目していきたいと思います。
金利差による利益=スワップポイント
金利差による利益のことを、スワップポイントといい、
1万通貨ごとに1日にもらえる金額を表します。
例えばスワップポイントが50の場合で、2万USD持っているとすると、
50円/万通貨/日×2万通貨=100円/日
手にすることができます。
2020年3月現在、
DMMFXのJPY/USDのスワップポイントは45円/万通貨/日前後となっていますので、
・1万USD所有
・スワップポイント45円/万通貨/日
の場合、
・1か月 30×45=1,575円
・1年 365×45=16,425円
手に入れることができます。
1万ドル=100万円強の投資を行っていると考えると、年利1.6%と銀行の金利よりは大きくなっていますが、そこまで大きい金額ではありません、
が、FXはレバレッジを用いて信用取引です。
多くのFXの会社が25倍のレバレッジをかけていますので、
100万円の投資を4万円で行うことができます。
よって、4万円で。年1.6万円手にすることができるのです。
年利に換算すると
1.6/4.0=40%
と、とてつもない金利を手にすることができます。
実際には4万円では資金が足りない。
しかし、信用取引では実際には4万円では資金が足りません。
というのも、レートが悪化したときにの為替差損は資金が減ったとみなされるからです。
例えば、
・資金4万円 レバレッジ25倍で、取引。
・1万USDを100円/USDで100万円分買った。
・100円/USD→99円/USDにレートが変わった。
とすると、為替損が1万円発生します。
すると、「元々の資金4万円-1万円が現在の資金」とみなされ、
75万円までの取引しかできなくなります。
この場合、その日までに損をした分のお金を払わないと強制的に決済されてしまい、1万円の損失となります。
よって、ある程度のマージンをもっておく必要があります。
下の表は、100円/USDで1万ドル買った状態からレートが変更された状態を表します。
表のとおりレートが110円、120円と上がっていけばそれだけ得をすることになりますが、
90円、80円と下がっていった場合、損をすることになります。
90円になった場合、1万ドルの価値が100万円から90万円になるわけですので、損失は10万円になります。元々4万円あった資金が、反対に▲6万円になってしまいます。
そのまま取引を続けたいとなると、損失分をカバーする約10万円追加で資金を投入する必要があります。
レート | ①損益 | ②必要証拠金 =取引額/レバレッジ | ③有効証拠金 =元の資金+損失 | ④追加で必要な資金 =②-③ |
120 | 20 | 4.8 | 24.0 | -19.2 |
110 | 10 | 4.4 | 14.0 | -9.6 |
100 | 0 | 4.0 | 4.0 | 0.0 |
90 | -10 | 3.6 | -6.0 | 9.6 |
80 | -20 | 3.2 | -16.0 | 19.2 |
70 | -30 | 2.8 | -26.0 | 28.8 |
為替は非常に不安定で、戦争するかも?となれば一時的にがっと変動することもありますので、そのためにも多くの資金を持っておく必要があります。
リーマンショックの際には77円程度になったことを考えると、
レート80円で追加で必要となる20万円くらいを余分に持っておく必要があると考えると、
総額4万円+20万円≒25万円の資金を持っておく必要があることになります。
スワップポイントで年間1.6万円の金利を得られることを考えると、
年利換算6.4%となり、これでも効率のいい投資になると考えられます。
(全世界の株式投資が5%で伸長していくので、それよりも高ければ効率がいいと判定しています。)
複利効果をえるためには?
単利としては上記のとおり、6.4%の利率になることがわかりました。
では、複利効果を得るためにこの分を再投資することを考えたいと思います。
1.6万円儲かったので、その分を再投資するとレバレッジが25倍ですので、
追加で1.6×25=40万円の通貨を買うことができます。
その場合の、レート変動に対する資金の状況は下記表のとおりです。
先ほどの100万円の投資の場合より、レートによる変動額が大きくなり、レートが下がった時に追加で必要な資金が大きくなっていることがわかります。
レート | 円換算 | ①損益 | ②必要証拠金 =取引額/レバレッジ | ③有効証拠金 =元の資金+損失 | ④追加で必要な資金 =②-③ |
120 | 168 | 28 | 6.7 | 33.6 | -26.9 |
110 | 154 | 14 | 6.2 | 19.6 | -13.4 |
100 | 140 | 0 | 5.6 | 5.6 | 0.0 |
90 | 126 | -14 | 5.0 | -8.4 | 13.4 |
80 | 112 | -28 | 4.5 | -22.4 | 26.9 |
70 | 98 | -42 | 3.9 | -36.4 | 40.3 |
先ほどと同様レート80円まで耐えられるとすると、
追加で必要となる資金が27万円となります。
よって2年目は元々の資金4万円+予備費27万円=31万円の資金を持っておく必要があります。
レバレッジの影響で、必要な資金が1年目に対して大きく上がることがわかります。
スワップポイントは45×1.4×365=2.3万円となります。
年利を計算すると2.3万円/31万円=7.4%と1年目より向上していることがわかります。
もっと長期での計算
上記のスワップポイントで儲けた分を再投資をする計算を続けてみた結果は下記の通りとなります。
元々4万円であった資金が
2年目5.6万円になり、3年目に2倍の8.0万円、5年目には4倍の15.8万円。
10年目には220倍の88.5万円となります。
年利に直すと (88.5/4)^(1/10)-1=36%となり、非常に高利回りとなります。
しかし、投資額が大きくなればなるほど、もしもの時の必要な資金はどんどん増えていき、
10年後ドル80円を耐えるためには、429万円もの資金が必要になります。
一時的にでも425万円もの損失を出す可能性があると考えると、金利36%で増えていくとしても、非常に怖いものがありますね。
年 | 円換算 レート100円 | 円換算 レート80円 | ①損益 | ④追加で必要な資金 | スワップポイントの儲け | 必要な資金 | 年利 | 自己資金額 |
1 | 100 | 80 | -20 | 19 | 1.6 | 23 | 7% | 4.0 |
2 | 141 | 113 | -28 | 27 | 2.3 | 31 | 7% | 5.6 |
3 | 199 | 159 | -40 | 38 | 3.3 | 42 | 8% | 8.0 |
4 | 281 | 225 | -56 | 54 | 4.6 | 58 | 8% | 11.2 |
5 | 396 | 317 | -79 | 76 | 6.5 | 80 | 8% | 15.8 |
6 | 559 | 447 | -112 | 107 | 9.2 | 111 | 8% | 22.3 |
7 | 788 | 630 | -158 | 151 | 12.9 | 155 | 8% | 31.5 |
8 | 1,111 | 889 | -222 | 213 | 18.3 | 217 | 8% | 44.5 |
9 | 1,568 | 1,254 | -314 | 301 | 25.8 | 305 | 8% | 62.7 |
10 | 2,212 | 1,769 | -442 | 425 | 36.3 | 429 | 8% | 88.5 |
他の投資との比較
では、ほかの投資と比べてどうなのか?比較していきたいと思います。
10年間で+84万円するためには?
では、ほかの投資で10年間で+84万円得るためにはどれくらいの元手が必要なのか考えていきたいと思います。
下記表は、年利毎に10年後+84万円になる元金を表しています。
年利1%の場合、897万円を投資して10年後にやっと84万円を得ることができますが、
年利5%の場合、152万円を10年間運用することで84万円の利益を得ることができます。
全世界投資信託の伸び率が4%~5%であることを考えると、約200万円を元手に、10年間運用した結果と同じ結果となるようです。
年利 | 元金 | 10年後 | 差額 | 倍率 |
1% | 897 | 981 | 84 | 109% |
2% | 431 | 515 | 84 | 120% |
3% | 276 | 360 | 84 | 130% |
4% | 198 | 282 | 84 | 142% |
5% | 152 | 236 | 84 | 155% |
6% | 122 | 206 | 84 | 169% |
7% | 100 | 184 | 84 | 184% |
8% | 84 | 168 | 84 | 200% |
9% | 72 | 156 | 84 | 217% |
10% | 62 | 146 | 84 | 236% |
悪化のリスクを考える。
では、悪化のリスクを考えていきます。
リーマンショックが起こった時、一時的ではありますが、
・全世界投資信託→約半額
・為替レート→93円⇒77円まで減少
となりました。この影響を確認すると、
・200万円の投資信託は100万円と損益▲100万円
・FXでは資金88.5万円と為替差損2212万円*(77/93-1)=-380万円の合算で▲290万円
となり、レバレッジがある分FXでは大きく損をすることになります。
実際には、5年耐え抜けば、レートは元通りに戻っていますし、
逆に110円まで上がったとすると、スワップポイントの84万円にプラスで、為替差益2212(110/93-1)=+404万円手にすることができます。
やはりレバレッジが大きいので、リスクは大きいものの、スワップポイントが確実にもらえると考えると、思った以上に悪くない投資方法かもしれません。
まとめ
fxの長期投資で儲けることができるのか、
を考えてきましたが、結論としては、
・「日本円vsアメリカドル」の関係が10年間で一緒であれば、少額でもかなり大きな利益を上げることができる。
ことが分かりました。
しかし、それ以上の為替差損による影響が大きいので、
ロスカットなどの、リスク回避などなどのために必要な費用のために、余裕資金をきちんと持って行うことが必要になります。
・ここ10年、20年で、日本vsアメリカを考えたときに、アメリカの国力の方が絶対的に勝つだろうな。
と思える人はぜひFXによる長期投資を行ってもらえるといいのかな?と思います。
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