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カローラの残価設定ローンは損!?メリットデメリットについて

お金の計算 投資/FP(家庭のお金)
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カローラの残価設定ローンは損!?メリットデメリットについて

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残価設定ローンは、

・毎月の支払額を抑えることができる。

という点で、人気になっています。

が、「支払総額が減る」なんていう、おいしい話はありません。

そこで、今回は2020年販売台数ランキング1位に輝いたカローラについて、残価設定ローンで買った場合、どのようなメリット、デメリットがあるのか確認していきたいと思います!

メリットとデメリットについて

まず結論として、

・カーローンを安く借りることができる人にとって、
トヨタの残価設定ローンは金利が非常に高いのでお勧めしません。

・残価設定同様、毎月の支払額を抑えたいのであれば、
カーローンを7年間で借りて5年目に売ることをお勧めします!

逆にメリットがある人は、

・住宅ローンなどの返済があり、
 カーローンの金利が安く抑えられなかった人。

・特殊な色(赤、黄、緑など)を選びたい人

になります。

それでは、実際の見積もりなどを用いて、シミュレーションしていきましょう!

1番人気のグレード、ナビ、フロアマットなどの基本装備の場合で確認!

分かりやすいように、

・1番人気の『ハイブリッドW×B』のグレード で
・ナビ、フロアマット、ドアバイザーなど基本装備あり

の、場合について確認していきたいと思います。

トヨタの見積もりサイトで確認してみると、支払総額は300万円、うちローンの分が、289万円

上記の装備で見積もりをすると、支払総額は下の画像の通り、約300万円、その内分割分が289万円となります。※見積もりサイト

リンク先のシミュレーションの場合、

60回(5年間)払い、ボーナス払い無しで、

・残価設定プランだと4.17万円/月
・通常割賦プランだと5.85万円/月

と、毎月1.7万円近く安く買える結果となっています。

しかし、この比較結果は

①通常割賦プランの金利が7.9%と非常に高いこと
②通常割賦プランは、残価(ローンの残高)がないこと

を、考慮に入れる必要があります。

では、①金利や②残価も考慮に入れていろいろと、試算していってみましょう!

金利、返済年数などを変えて試算してみる!

金利を変更した場合

まずは、金利だけを変えてみた場合です。

比較する金利は、2%~5%としております。
※公式サイトの見積もりでは、金利が7.9%となっておりますが、実際は2%~5%程度で借りることが可能です。(価格.COM)。

比較結果は下記のとおりです。

項目 残価 割賦 カーローン5年支払
金利 4.9% 7.9% 2.0% 3.0% 4.0% 5.0%
毎月 4.2 5.9 5.1 5.2 5.3 5.5
5年目総額 250 351 304 311 319 327
残価 87 0 0 0 0 0
支払総額 337 351 304 311 319 327
設定額で売れた場合の総支払額 250 264 218 225 233 240

・残価設定ローンの場合、5年間で250万円の支払いになります。

それに対して、

・金利2%のカーローンで借りれた場合、5年間で総額304万円払う必要がありますが、5年後に、残価設定ローン同様87万円で車が売れた場合、218万円の支払いですむことになります。

結果として、5年後の実質支払い総額は、
・250万円vs218万円
となり、カーローンの方が32万円お得ということになります。

同様に、3~5%以内の金利でカーローンを借りることができた場合、残価設定ローンより総支払額を抑えることができることが分かります。

しかし、毎月の支払いが1万円以上高いのは正直きつい、、という方もいるでしょう。

そんな人のために、次はローンの返済期間を7年に設定した場合を考えてみます。

返済期間を7年にした場合

ローンの返済期間を7年間にした場合で、5年後の状況を見てみましょう。

ローンの返済期間を7年にすると、下記表のとおり、残価設定ローン同様、5年後にローンの残高が残った状態になります。

項目 残価 割賦 カーローン7年支払
金利 4.9% 7.9% 2.0% 3.0% 4.0% 5.0%
毎月 4.2 4.5 3.7 3.8 4.0 4.1
5年目総額 250 269 221 229 237 245
残価 87 99 87 89 91 93
支払総額 337 369 308 318 328 338
設定額で売れた場合の総支払額 250 282 221 232 241 251

例えば、返済期間7年、金利2.0%の場合を見てみると、
・毎月の支払額は3.7万円
・5年間の総支払額221万円
・残価は87万円
となります。くしくも、残価設定ローン同様87万円の残価が残ったことになりますので、5年後に87万円で車が売れた場合、5年間の総支払額は221万円の支払いですむことになります。

この場合、残価設定ローンと比較して、
・毎月の支払額:4.2万円→3.7万円(▲5千円)
・総支払額:250万円→221万円(▲29万円)
と、毎月の支払額も、総支払額も減らすことができました。

同様に、カーローンが4.0%程度で借りることが可能であれば、残価設定ローンより毎月の支払額、総支払額ともにお得になることが分かります。

残価設定ローンの方がお得になる場合。特殊な色、特殊なオプションを付ける場合

上記の通り、

基本的には金利を安く借りることができれば、残価設定ローンよりカーローンの方がお得になります。

しかし、上記の試算結果で1点だけ不明瞭な点があります。

それが「5年後、いくらで車が売れるか?」という点です。

カローラの残価設定額は87万円となっており、5年後にこれ以下の金額しかつかなかった場合、上記の試算はご破算となります。

そこで、300万円で買った車が、5年後に87万円まで下がるのか?について考えていきたいと思います。

人気車種で40%前後、一般的にも30%程度はつく。

売るときの相場はどれくらいか?について考えていきたいと思います。

カローラの残価設定額は、87万円となっております。では、これに25%程度の利益をのっけて、120万円で売るとしましょう。

それでは、質問です。

・新車だと300万円の車が、5年落ちで綺麗な状態で120万円で売られていたら、どちらを選びますか?

どうでしょうか?悩みませんか?

他の車との比較なども必要ですが、「この車が欲しい!」となった人にとっては、上記のように、新車と中古車の比較をして、購入を決めることになります。
これが中古車の価格の考え方です。

5年後の相場を見てみると、ハリアーなどの人気車種だと新車価格の50~70%程度で販売されることもありますが、相当な不人気車種でない限り、一般的に40%~50%程度で販売されています。

買取価格に利益を25%つけて販売する前提で、販売価格と買取価格の関係を見てみましょう。

すると、下記表の通り、人気車種で38%~53%、一般的な車種で、30%~38%の値が付くことになります。

5年後の販売相場30%40%50%60%70%
5年後の買取相場23%30%38%45%53%
5年後の販売相場と、買い取り相場の関係

今回、カローラの場合、新車価格が300万円なので、90万円~114万円ではうれるのではないかと考えられます。残価設定額は87万円となっていますので、それより高く売れる可能性が高いです。

上記の計算、買取相場30%を下回る場合

しかし、上記の買取相場30%を下回る場合も考えられます。それは、

・特殊な色を買った場合

・モデルチェンジ後にすごい人気が出てしまった場合

・買取時に、ディーラーの下取りを選んだ場合

です。

それぞれについて考えていきたいと思います。

特殊な色の場合

まずは、極端な例ですが、一昔前に売り出された、ピンクのクラウンを考えてみましょう。
希少価値という点で高値で取引される可能性はありますが、普通に考えると買い手が付きにくいことが考えられますので、買取価格は下がります。

これと同様に、黄色の車、赤色の車、緑色の車などは「大衆」に売ることができないため買取価格は下がる傾向にあります。

逆に買取価格が下がりにくいのは、白、黒、シルバーなどがあげられます。

ですので、特殊な色を選ぶ場合は、残価設定ローンを使用した方が、お得になる可能性があります。

モデルチェンジ後にすごい人気が出てしまった場合

次はモデルチェンジの影響です。

例えば、かっこ悪い顔→かっこいい顔に変更された場合、一気にモデルチェンジ前の車の相場が下がるときがあります。しかし、カローラは年間1位を取るくらいの車種ですので、認知された顔でありこのリスクは低いと思います。

しかし、自動運転などの技術が、日進月歩で進んでいっているため、高速道路自動運転などが当たり前の世界になってきてしまった場合は、値下がりする可能性も考えられます。

これに関しては、いかんともいいようがありません。

買取時に、ディーラーの下取りを選んだ場合

また、買取時にディーラーの下取りを選んだ場合も残価設定額を割り込んでくる可能性があります。

正直、買取価格の比較は手間ではありますが、そのひと手間で10万円以上価格が変わってくることがありますので、絶対に行うようにしましょう!

楽天一括査定!

また、ディーラーの場合、値引きできる総額は決まっていますので、下取り価格が相場よりも高く見えた場合でも、車両本体の値引きがその分減っている可能性があります。

例)値引きできる総額が30万円の場合、
・車両本体値引き30万円、下取り相場そのまま
・車両本体値引き20万円、下取り相場+10万円
・車両本体値引き10万円、下取り相場+20万円
となり、下取り相場より高く買い取ってくれると、車両値引きは安くなる。

ですので、最大限の車両本体値引きを勝ち取るためにも、買取価格の比較は絶対に行う必要があります。

絶対に安くなる裏技

絶対に得をする裏技をご紹介します。

それは、ドアバイザー、フロアマット、をネットで買うことです。

純正の場合、
ドアバイザーは16,500円
フロアマットは28,600円 合計45,100円
となっていますが、ネットで買うと、
ドアバイザーは7300円
フロアマットは10,000円 合計17,300円
と3万円近くお得に買うことができます!!

まとめ

以上のことをまとめますと、

残価設定ローンは、毎月の支払いが安く見えるのでお得に見えますが
カーローンを使って買った方がお得になる!!

ことが分かりました。

また、売るときには、様々な買取会社と比較することをお勧めします。
特に、楽天を使っている人は、楽天の一括査定がお勧めです!

また、残価設定とマイカーローンで、色々と比較検討できる計算機を作りましたので、ご活用ください!↓

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